プロローグプロローグ「また負けたよぉ~」 幼いと見れる少年が完敗を意にした言葉を呟いた。 そのすぐ傍にも、別の少年が立っていた。しかし、こちらは笑みを浮かべていた。 二人はテーブルを挟んで今まで遊んでいたのは、テーブルの上のカードを見れば分かることだった。そのテーブルにあるカード、遊戯王は今の子供にとっては当たり前のような存在だった。 勝ちに喜んでいる少年は、カードを片付けながら、また今度やろうな。そう言っていた。言われた方は渋い顔をすることなど、分かっていたが。 そして、一人は帰っていった。その時、テーブルの上にはカードは残っていなかった。決して、次は負けない!という表情で、もう一人の少年もそこを後にした…… |